マラソンを通じて培った目標達成力

30歳を過ぎた8年前、仕事関係のストレスで退職してしまった私は、自分自身の精神的弱さを反省し、何か精神を鍛える方法はないかと模索した結果、ふと思い付いたのがジョギングだった。

最初は1日9キロから始め、徐々にスピードもついてきた。多少の自信がついた私は、ハーフマラソン大会の出場を決めた。初めての大会は1時間41分でのゴールだった。

その後も限られた時間の中で訓練を重ね、ハーフでは1時間21分台までタイムを上げた。

それから私はさらに目標をフルマラソンのサブスリー(3時間切り)へと引き上げた。

仕事で忙しく、練習日の確保もままならない中、1日に52キロ以上走るなど、修行僧の様な事もやった。

しかし3時間10分までは切る事はできても、なかなかサブスリーまではいかない。

しかし、運命の日がようやく訪れる。フル8回目のかすみがうらフルマラソン大会。

当日の体調はやや悪く、脚に疲労感を感じていた状態だった。

前半は脚に重さを感じながらも、キロ4分15秒前後で何とか粘った。

そして後半からはなぜか脚が急に軽くなり、奇跡的なごぼう抜きを演じた。だいたい平均でキロ4分8秒位だっただろうか。その時の爽快感は今でも鮮明に脳裏に焼き付いている。

ラスト5キロも極端にペースが落ちる事はなく、2時間57分7秒でテープを切った。

マラソン5年目の快挙だった。

一つの大きな目標を達成し、その時の疲労感は充実感へと変わっていったのを覚えている。